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  special | THE☆タイのスター | ランナー・カムミン

これまでタイポップスといえば、これまでミーハーなアイドル路線が多かった。ところがここ最近、“アイドル”という枠には収まり切らない、大きな可能性を持ったアーティストが次々と登場している。先日、タイフェスティバル2005のステージでライブを行ったランナー・カムミンはその代表格と言えるだろう。初来日した彼女にインタビューを試みた。

親の七光りの上を歩くなんてイヤ
私は私、自分の道を歩くわ

 チェンマイの有名歌手スンナリー・ウェチャノンを母に、オーストラリア人の父を両親に持つランナー・カムミン。昨年6月にリリースしたデビューアルバム『LANNA CAMMINS』が、いきなり大ヒットを飛ばし、現在タイ本国では最も注目されているアーティストである。1曲目に収録された「サワディー・ジャオ」を筆頭に、ランナーの曲の特徴はなんと言ってもタイ北部独特のメロディと方言を、ポップスと融合させた新鮮かつ旅情感を誘うサウンドにある。これは日本で言えば民謡とポップスを融合させるようなもの。現在22歳の彼女にとって、こういった楽曲を歌うことに抵抗はなかったのだろうか?

「母がランナースタイル(北部の伝統文化)の歌手で、小さい頃からずっと親しんできた音楽だし、自分の国の伝統スタイルを現代的な曲とミックスするなんておもしろいアイデアだと思いました」。

 

 子供の頃から歌うことが大好きだったという彼女。シンガーとしての道を歩むことになったのは、母が経営するレストランで歌っている時に、GMMグラミーのスタッフがランナーの歌声を耳にし、声を掛けたことがきっかけだった。「歌は大好きだったけど、まさかスカウトされるなんて夢にも思わなかった。それに声を掛けてもらった時、私は留学するつもりで勉強をしていたし。でも、よく考えてみて、やっぱり歌うことが大好きだからチャレンジしてみようと思って留学は取りやめたの」。

 こうしてシンガーとしての道を歩き始めたランナー。母親が有名な歌手ということで影響を受けた部分はあるのだろうか。

「これっていろんなところでよく聞かれる質問(笑)。小さい頃から母の歌を聴いてきたし、もちろんどこかしら影響を受けていると思うわ。でも、母の七光りを利用したり、母のスタイルを踏襲するつもりは全くない。それに母と私の音楽スタイルは全く違うものだし、私は私としての道を築くわ」ときっぱり。

 このインタビューはタイフェスティバル2005でのライブの直前に行われたものだが、「日本では私はほとんど知られてないと思うけど、チェンマイ文化の代表として、タイの代表として精一杯ライブをやります!」と意気込みを語ってくれたランナー。その通り、タイフェスのステージでは、新人らしからぬ

堂々としたライブを展開。また、「普段は一般的なポップスやロックが好き。好きなアーティストはエヴァネッセンスとリンキン・パーク」と語っていた通り、伝統的なスタイルを取り入れたつつも、どことなくロック・スピリッツを感じさせるボーカル、ステージングを見せてくれた彼女。少し回しただけで次々と形が変わっていく万華鏡のように、ランナーの魅力も多面体なのだ。大きな存在感と可能性を秘めた彼女のライブは、初めて目にした日本人にも大きなインパクトを与えたことだろう。

 

Profile

1983年11月3日、バンコクで誕生。4、5歳の時にマレーシアに引っ越し、その後2年間をオーストラリアで過ごした。それから一旦バンコクに戻るが、チェンマイに移った。母親の経営するレストランで歌っていたところをGMMグラミーのスタッフにスカウトされ、2004年6月29日、アルバム『LANNA COMMINS』でデビュー。2005年MTV ASIA MUSIC AWARDSのベスト・アーティスト・オブ・タイランドにノミネートされるなど、今最も活躍が期待されているアーティストのひとり。