スコータイ・ヘリテージ・リゾートは、スコータイ県内でもっとも立派で雰囲気のいいリゾートタイプのホテルである。 客室数は68室。全2階建てで、データだけを見るとプチホテルだが、実際に目の前にすると壮大な印象を受けるだろう。中央にエントランスがあり、大きな池の向こうにはレストランと会議室を持つ建物があり、その両側に客室棟が延びている。左右対称の完全なシンメトリー……これはまさしくスコータイ王朝時の神殿である。もしあの王朝が現代にあったら、ゲスト用の建物はこのように造ったかもしれないと、見ればきっとそう思うだろう。 立地はスコータイ空港のほぼ真横で、徒歩数分でたどり着ける。ただし、この空港がスコータイ遺跡公園からも市内中心部からも遠いので、便利かどうかは利用目的次第だ。周囲には繁華街どころか町もなく、ほぼ陸の孤島と言っていい。だから、日中に遺跡公園の観光を終えたら、あとは思いきりホテルの施設と雰囲気を楽しんでみたい。 スパはないが、プールは敷地の左右に同じサイズのものがふたつある。すべての部屋がこのプールに向いており、1階の部屋のベランダからは直接プールサイドに出ることが可能だ。 池に面したレストランは夜間になるとライトアップされ、まるで松明が灯されたかのように美しく輝く。スコータイ王朝の往時を再現するため蛍光灯がほとんど使われていないのもいい。 市街までの足としては、ホテルが用意するシャトルバスがある。料金は人数次第だが、スコータイ新市街はあまり魅力のある町ではないので、無理して行く必要はないかもしれない。 やはりここでは往時の国王気分になって、ゆったりと静かな時を過ごしてみたい。