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観光 | 遺跡・寺 | ムアン・ボラーン
ムアン・ボラーン
   
若干縮小されたスコータイの遺跡 限られた敷地にタイを再現しようとした熱意に感動
若干縮小されたスコータイの遺跡 限られた敷地にタイを再現しようとした熱意に感動
     
カオ・パノム・ルンは本物同様に丘の上へ
カオ・パノム・ルンは本物同様に丘の上へ
ニラミの効いた水牛は本物
ニラミの効いた水牛は本物
夕陽に染まる遺跡群も見もの
夕陽に染まる遺跡群も見もの
   
スタッフの住居。あえて地方在住者の生活感を出している
スタッフの住居。
あえて地方在住者の生活感を出している
ムアン・ボラーンの名にふさわしい古びた入場門
ムアン・ボラーンの名にふさわしい古びた入場門
     
 
   

 タイ王国の首都バンコクの東、都心から車で1時間ほど走ったところにもうひとつのタイ王国がある。それがムアン・ボラーンだ。ムアン・ボラーン(英語では Ancient City)とはタイ語で「古都」の意味。郊外のひなびた大地にタイ国内の遺跡や遺構が再現されているのである。その数、実に100以上。しかも、いつもどこかが工事中で、常に“新しい”遺跡が造られているのだ。
 

 
たんなるミニチュア公園ではない
 ムアン・ボラーンの敷地はタイの国土を形取っている。そして実際の国土と同じ位置に建築物(遺跡)を配置している。山があるべき場所には小高い丘が、湖のあるべきところには実際に池が掘られていて芸が細かい。
  まだタイ国内を観光していない人にとってここは「遺跡のミニチュアパーク」として単純に楽しめる。「作り物でこれなら本物はどれほどすごいのか」と期待と想像でわくわくするに違いない。一方、ほとんどの名所の観光をすでに終えている人であれば、「あの大きな遺跡を、よくここまで作り込んだものだ」と、その再現性の高さに驚くはずだ。
  敷地はかなり広く、日差しを遮るものも少ないので、移動はレンタルされている自転車や電動カート、または乗り合いのトラムを利用したい。さもないと全県制覇する前にすっかりくたびれてしまうだろう。
  整備がとても行き届いていて、ゴミもほとんど見当たらない。それが本当のタイ国内との違いと言ったら怒られるかもしれないが、いい意味での違和感がここにはある。管理職員たちは、実際にこの公園内に住んでいるようだ。よく見ていくと、作り物かと思われた民家に人が暮らしている気配がある。リアルな生活感が漂っていて、それがこの公園の本物っぽさをさらに高めている。
 

本当のタイは、もっとすばらしい

 しかし、何度も来ても思うのは、「本物は決して越えられない」という事実である。建築物は立派だし、民営でここまで築きあげた熱意には感服するしかない。それでも本物はこの園内の建築物のどれよりも大きく、立派で、細工も念入りだ。現代の高い技術と生産力をもってしても数百年前の芸術を越えることができないのである。あるいは歴代の国王と権力者の力を越えることは個人ではできないということかもしれない。
  ここは三つの頭を持つ巨大なエラワン象で有名なエラワン・ミュージアムと同じ経営になっている。近郊の新名所となっている同博物館はバンコクからムアン・ボラーンに行く途中の道沿いにあるので、行き帰りにでもぜひ訪れてみてほしい。

 
   
県名 サムット・プラカーン
行き方
  スクムビット(カオ)通りのバーン・プー・マイ郡内にある。バンコクから行くならスクムビット通りを東にパーク・ナームへ向けて進み、サムローンを越えてさらに南進する。混んでいなければ都内中心部から車で1時間以内で到着。場所はエアコン都バスNo.511の東の終点のすぐ近くだ。入園料は二重料金で、外国人は大人350バーツ/小人150バーツ、タイ人は大人200バーツ/小人100バーツ。自転車とカートのレンタル、園内トラムは有料。また週末と祝日のみ自家用車の園内乗り入れが可能。
ムアン・ボラーンのHP http://www.ancientcity.com/