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観光 | 遺跡・寺 | ワットタンマモンコン
ワットタンマモンコンに参拝!
~ タイ国内一の大仏塔とエメラルド仏 ~
     
寺の入口にあるアーチ型の門寺の入口にあるアーチ型の門
仏塔3階にあるバンコク地方博物館。プラカノン地区の歴史を紹介している
仏塔3階にあるバンコク地方博物館。プラカノン地区の歴史を紹介している仏塔3階にあるバンコク地方博物館。プラカノン地区の歴史を紹介している
白壁に美しい装飾が施された新しい本堂白壁に美しい装飾が施された新しい本堂
 

 今回ご紹介するワットタンマモンコン(ワットタンマモンコンタオブンヨンノッタウィハーン)は高僧マン・プーリタットー宗派の寺です。ここは、住職である高僧ウィリヤン(プラテープ・チェーティヤーチャーン)が行脚の際にバンコクでの宿場とした場所。1963年に建立され、総面積は32ライ*(約51.2㎢)! 僧侶、20歳未満の見習い僧、修行僧など多いときには総勢300名以上が生活していたこともあるそうです。
このお寺の名を世界的に一躍有名にしたのは、タイ国内で一番高いとされる大仏塔(プラウィリヤモンコンマハーチェーディー・シーラッタナゴーシン)です。さっそく、高さ94.78m、14階建てのこの大仏塔の中に入ってみましょう。14階には、1974年に住職の高僧ウィリヤンがバングラディシュのチッタゴンにあるコータマ寺院から拝借したプラゲーサー仏像・プラウランカタート仏像・プラボーロマサーリーリカタート仏像が安置されています。3階には展示室とバンコク地方博物館。ここではタイ各地で使われていた昔の生活用品などが展示され、プラカノン地区の歴史をたどることもできます。10階・11階では古代の仏像、陶器、史書、参拝者による様々な供物を見ることができ、1階では瞑想法を教える学校、パランチッターヌパープ協会があります。

このパランチッターヌパープ協会創設にあたっては住職ウィリヤンの師である高僧マンが深く関係しているともいわれています。高僧ウィリヤンは浅い瞑想から深い瞑想、ものごとをあるがままに見る瞑想まで幅広い知識をもっていました。すべての瞑想を修得すると高僧ウィリヤンは、自ら研究してきたそれぞれの瞑想法が時とともに忘れ去られ、くずされるのを恐れ、瞑想法を体系化することに励んだそうです。それほど彼の瞑想法に対する思い入れは強く、初歩的な瞑想から高い段階に至るまでの瞑想法に精通していたという証でしょう。
ナコンタムとも呼ばれるパランチッターヌパープ協会は、一般の人々に瞑想法を教える時代に応じた瞑想学習学校です。生徒たちは瞑想に入る段階から高い瞑想の境地に至るまでを学ぶことができます。高い瞑想の境地とは、高僧ウィリヤンが師の高僧マンと高僧ゴンマー、そして60年以上におよぶ自らの瞑想経験から学び得たものです。このようにして心を落ち着ける一般的な瞑想(サマタ瞑想)も、少し方法が必要な瞑想(ヴィパッサナー瞑想)もすべてを学び終えた学生は、今度は一般の人々に瞑想を教える先生となるそうです。
  ワットタンマモンコンのもうひとつの見どころは、世界最大級のエメラルド仏像“プラプッタモンコンタムシータイ”。足を組んだ両ひざの長さは166cm、高さは220cmもあり、ドーム型の部屋に置かれています。材料となったエメラルドは、なんと高僧ウィリヤンがカナダのバンクーバーにある湖の底で発見したもの。重さ32トンもある巨大エメラルドは1992年1月にタイに運ばれました。その際ふたつに分けられ、イタリア人芸術家によって12カ月かけてルアンポーヨック像とチャオメーグアンイン像が彫られました。このエメラルド仏像は巨大エメラルドや制作費などすべてを合わせるとその価値は3000万バーツ(約9000万円)にものぼるとされています。ワットタンマモンコンには他にも興味深い場所がいくつもあります。地元のタイ人はもちろん観光客にとっても見逃せないスポットと言われていますから、もし全部を見てまわろうと思ったら、まる一日かかってしまうでしょう。でもそれだけじっくりと時間をかけて訪れてほしい場所です。


蝋人形博物館のあるタイ建築の建物
ルアンポーヨック館の外観


  ワットタンマモンコン map
   
   
ワットタンマモンコン
  ●住所:Wat Dhammamongkol
132 Sukhumvit 101 Road, Soi Punnawiti 20 Bangchak Phrakanong Bangkok 10260
●交通:自家用車で行くのが一番便利。BTS路線拡張工事終了後はスクンビットソイ101の入口である「プンヤウィテイー駅」で下車してもよい。