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シミラン島の名所、ヒン・ルア・バイ
シミラン島の名所、ヒン・ルア・バイ
 


青い海と白い砂、そして奇岩
青い海と白い砂、そして奇岩
オキマリの記念写真撮影スポット
オキマリの記念写真撮影スポット

 シミラン諸島はタイ南部の西側、アンダマン海上に浮かんでいる。諸島と呼ばれているように、ここは合計で9つの島々から成り立っている。
  行き方にはいろいろあるが、今回はクラブリーのグリーンビュー・リゾート(P.44)が運営するツアーで訪れたので、同郡の港からモーターボートを利用した。これだと片道2時間くらいかかるが、もう少し南のカオラックから船に乗れば、1時間ほどで到着できる。プーケットからの日帰りツアーも多く企画されているので、行くのはそれほど難しくない。

驚くほど透明度の高い海
 シミラン諸島を中心とした海域はシミラン諸島海洋国立公園に指定され、タイの政府によって環境保全が行われている。国立公園なので大きな観光開発をすることができず、そのため島も海も驚くほど美しい。
  タイ南部の海の色は場所によって大きく違うが、ここシミラン諸島海洋国立公園一帯の海水は美しい青色だ。砂の白さもあってまるで人工的に着色しているかのようだが、透明度は信じられないほど高い。海上からでもかなり深くまで見通せるが、ガイドにたずねたら「20メートルくらいかな」と答えた。レスキュー資格を持っているこのガイドはボンベなしでも30メートルあたりまで潜れるという。たいしたものだが、そこまで潜ってもなにかが見えるという海水の透明度にも驚嘆だ。
  シュノーケリングポイントは諸島のあちこちにある。観光客の立ち入りには規制が入っているが、それによって不愉快を感じることはない。どこで潜っても、水中の眺めは息を呑むほどの美しさだ。

輝くようなビーチの白さ
 9つの島々にはそれぞれに固有の名前が付けられているが、南から北に向かって単純にNo.1からNo.9と番号で識別されてもいる。シミラン諸島海洋国立公園の中心はもっとも大きいシミラン島だが、番号制で呼ぶとここはNo.8の島となる。
  陸上での観光のメインもこのシミラン島だ。島の入り江にはヒン・ルア・バイという非常に珍しい形をした巨大な岩がある。船の帆を意味するこの岩は自然の産物だが、にわかには信じられない造形だ。
  岩までは簡単に登れるので、ぜひとも上まで行ってみよう。そこからはビーチが一望の元。海と空の青さとビーチの白さのコントラストが目に痛い。
  南海に浮かぶ宝石のように輝く島々……。シミラン諸島は年に数ヶ月の間しか足を運べない、貴重なタイの宝物である
シミラン諸島海洋国立公園
県名 パンガー
行き方
シミラン島へ渡る船着き場は県内に数カ所あるが、今回利用したのはクラブリー郡内の船着き場。バンコクから空路ならスラー・ターニーあるいはプーケットの空港へ飛び、そこからバスで移動する。長距離バスを利用するならバンコクの南バスターミナル(サーイターイ)から直接クラブリーに行くか、周辺の大都市に移動してから短距離バスに乗り換える。雨期は海が荒れて船での行き来ができなくなるため、海洋国立公園内に観光客が入れるのは乾期(11月〜4月)の間のみ。

*内容については取材当時のデータとなりますのでご了承ください。